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迷食行路

大阪へ帰りました。
空気がノドに苦くてまいります。


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さて。

山形から、栃木へ。
宇都宮で餃子店を3件ハシゴ。ビール飲んだら、もう動けず。
老舗の「みんみん」が一番旨し。
音痴でも、あの違いはわかるだろう。

最目当ては、日光東照宮。
なぜか昔から、来たかった。

「チミは~」といったかどうだか、数年前、お偉方曰く。
「バロック好きなら日光撮れば?」

・・・・・・・・うーん、と。
バロック好きでは特にないです。強いていえば、ゴシック好き。
あんた、回路が単純すぎんだよ。
表面ばっか見てんじゃねー。


ともあれ、彫り物がスゴイ。
金ピカは、タイほどではないけれど、色彩は中国やチベットを連想させる部位もある。
一部、工事中なのは残念だけれど、宮大工の背後に意味もなくしばらく佇むのもいい。
有料の「眠り猫」は、目前の写真で満足。
あちらこちらにいる動物がオモシロイ。
御猿たちは愛らしくて、滋味深さも漂わすというのに、
象は、どこへいってもなんでああも本物と違いすぎてリアルに気持ち悪いのでしょう。

二荒山神社、よいなぁー。

トレッキングの方達もチラホラ。
おもった以上に、自然が多くて気持ちいい(恥ずかしながら、日光三山のことは後ほど知る)。
交通量の多い道路下の川の水の色が、とても澄んでいて驚いてしまう。

参道のガラクタ屋で、あれこれ物色。
「大出血です」と、女店主が言い切る、怖い顔したタヌキの置物を長野のあの人へ渡すとする。


栃木から、長野へいく場合。
東京を抜けた方が、早いと判明。
わかっていたけれど、奇跡が起きまいかと、何度も時刻表やネットを見直す。

「大都会じゃーないですかー(人多ーい、緑が少なーい、空が遠ーい、イヤダー)」
といっても、ワケのわからない遠回りはもっと勘弁なので、
用事とテンションを創るべく、東京の知り合いの方々へご連絡。

新宿でカレーを食してから(前回の方が良かった)、
神社で再度アルコールを摂取し、キャッキャッと女らしく騒いだあと、
別の知人宅で世話になる。
そこがおそろしく居心地がよろしくて、猛烈に住みたくなるが、
無理なので、仕方なくではないが、髪を切りパーマをかけてみた。
これで少しは、歌舞伎にでてくる般若みたいじゃなくなるでしょうに。


そして長野。
この夏、三回目。
関西以外で、飽き性の私がこんなに足を運ぶ場所も珍しい。
あいにくの曇天。ときおり、雨。
台風が近づいてるとはいえ、
山へ登るつもりでいると、大体こんな感じ。
盆明け以降、事故がつづくと聞く。
しれっとおじけづいて、知人の山小屋で酒と温泉に酔う。
日本酒が、やたらと美味い。


一旦、大阪へ戻る。
京都へ行ったり、海へ行ったり、
荷物を随分とへらしてから、
残った切符で、逃げるように出雲へ。


出雲大社。
ここも、ずーっと来たかった。
駅のステンドグラスが、ひどく綺麗。
日差しが随分と照りつけていたのに、
松が居並ぶ参道は、風がよーく通りものすごく涼やか。
「私、ここ好きだ」 と、肌でおもう。

例に則して、「かねや」にて、出雲そば。
高っ。少なっ。薄っ。 ・・・が感想。
なものの、蕎麦湯が旨くて落着。

もう一軒行こうかとウロつくが、器にうつつを抜かしていると腹も落ち着く。
時間があるため、島根ワイナリーを目指す。

車で5分くらいらしいが、ヒッチ不可で徒歩徒歩と徒歩。
ペタンコ薄っぺら~靴のおかげで、ヒザの裏がおかしくなる。
楽しみの試飲は、予想以下。
渋すぎるのは苦手だが、甘口ってこぉーんなに甘ったるいもんですか?
マスカットの甘酸っぱさに心惹かれるも、
帰途をかんがみると、恋には遠く。
赤ワイン味のソフトクリームで、思い出を封印する。
(恐山のよもぎアイスの30倍は美味かった。立地でいえば、その逆)


今さらながら、
おそろしく接続が悪いようなので、広島までバス。
10年ぶりの広島は、今日も暑い。

遅くに着いたので、余地なく、
ただ、例に則して、広島焼き。
駅前の「麗ちゃん」。生中をお供に。
まーまー旨いですが、私は関西のモッタリしたのが合う。
別の種類の食べもんやと思えば、それでも関西の・・・(略)。


毎度毎度、時間配分ができない体質につき、
今晩のべストな寝床を求め、塾帰りの学生とすれ違いすれ違い、さ迷う。
はずれで闇にたむろう老男女に火を貸して貰うと、
何を憐れまれたのか、ライターを頂戴。
足が限界。
ふかふか枕の誘惑の世界へ、カードで逃げ込む。



あくる日、
ここも憧れの地、宮島は厳島神社。


満ち潮でたぷたぷです、たぷたぷ。

たくさん狛犬がいて、ひじょうに嬉しい。


アクセスが良いためか、平日でも観光客がひじょうに多い。
が、ベストショットをものにするべく、大阪のオバちゃんパワーを憑依させたので、特に無問題。

生牡蠣を食べたあとの袋を所在なく持ち歩いていると、
鹿のねっとりした視線にからめとられて、しばし硬直状態。
あれで、もし、あげ紅葉(饅頭)を手にしていたら、生きて帰ってこれたかどうか・・・。


私のつたない感想イメージでいえば、
出雲大社は、下鴨神社。
厳島神社は、上鴨神社。
どちらも、素敵。
でも、どちらかといえば、出雲・下鴨タッグ(横暴)が最強かと・・・(略)。


宮島口まで、往復航路。
18切符で乗れるフェリーって、他にあったっけか。
10分足らずの航路、潮風がひじょうに心よい。


乗り場近くの某店で、
例に側し・・・(略)、あなご飯。

高っ、少なっ、薄っ・・・・・・。
シバ漬けとお茶がおいしくて・・・って、なんでやねん(落涙)。
私の味覚が、B級濃い口なのは自認しておりますが!
一番だしでつくったお吸い物がどんだけ美味いかくらい知ってるっちゅーねん!と、のたま・・・(略)。
「当店はメニューがありませんで、あなご飯一品だけですが、(何か?)」 もワオーだった。
いかん。もっと、箔をつけねば。
勝手に、むっちり肉厚の白焼きあなご(甘だれ)を想像していた私が頂けねー。


いや、私には、やまだ屋の桐葉菓や藤い屋のもみじ饅頭がついている!といきがり、
宮島焼きを物色していたら、よもや列車に乗り遅れそうになる。

新幹線なら~、次の列車なら~とのんびりすすめられるが、
・・・お嬢さん、私の切符で次の接続待ってたら、私本日中に帰られるかまこと不明なんすよね・・・。
なんせ、広島も岡山も山いっぱーいありますから。


さーこれで、岡山~香川のうどん行脚は、ハイ消えたー、わけでした。
真夜中前でも、どこかホッとする(確実な寝床がある・自転車に乗れる)愛しき故郷、大阪。
・・・・・・・。


(覚えていれば つづく)

by tanta720 | 2009-09-12 23:43 | | Comments(0)