うわずみ百景

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テスト初日、
時計かわりにつけたTVはチャンネルJで、
朝でも相変わらずな感じでサブカル邦画を流していて、
小池栄子が絶叫して窓ガラスがバリバリ割れるあたりで、家を出た。


さておき。


通販番組も日本とはまた違う魅力を醸していて興味深い。
「キムチ10Kg」は特に、よかった。
最初の衝撃画像の面々も、30分近く延々と眺めていれば美味そうにみえてくる。


そうこうしつつ、
リモコンをぶつぶつと押していると、
ある画面の左端に"photograph" と見慣れぬ文字をみつけた。


知的そうな女性の背後に映し出されているモノクロの写真の数々に、どこか見覚えがある。
アメリカの写真家、Robert Frank だ。


どちらかというと、韓国はコンテンポラリー系(?)が
歓迎されがちなのだと思っていたけれど、魅力的で力ある作品なのであれば、
結局のところ関係ないというものか(無論、大御所なわけであるが)。


久しぶりにみたけれど、
やっぱり渋い。カッコいい。フラ~っと旅にでたくなる。
いいもんを目にすると、ほんと旅にでたくなる。


水平線をみたい。砂漠をみたい。月をみたい。
風に包まれ、自分の来し方行く末をサカナに謎の甘いお茶を飲みたくなる。


普段は頭を悩ませてやまないおのれの性質を、
ある時ポーンっとでたらめなところやまかせられるところに解き放てる。
あるいは、放置できる。

覚悟も勇気も約束もいらない。
ごまかしやはったりやいつわりも通用しない。
放置ゆえ。非妄想の世界ゆえ。



秋の谷間に南米ベイベーのつもりだったけれど、
一身上の不都合で人生ごと壊滅状態を継続半ばにつき、お預けか。


韓国内をぷらぷらするとか、秋山を楽しむ手もあるし、
クラスメイトの半分が英語圏のおかげで、
韓国語よりも英語の方がまだわたしマシ(いける)なんじゃないっすか・幻想をブチ壊すため、
フリーツアーでロンドン辺りに出向くのもよかろう…てムリかなぁ。



となりのあばら屋から、
子猫の鳴き声がきこえなくなった。
もうおとなになっちゃったのか。

かわりに、真夜中でもあぶら蝉がビブラートを轟かせまくってくれている。



たぶん今のわたしののうみそには、
血ではない赤紫の液体が多く混じっているのだとおもう。

by tanta720 | 2010-07-29 17:23 | 韓国 日々 | Comments(0)