似合う扉
おとぎ話の中の主人公は
省みのノートを人に渡し
おもむろに煙草の火を点けた
タバコやめたんじゃなかったっけ
うんそうだね
巡礼者は皆もう発った
知ってる
どうするの
洗濯でもしようとおもって
肌寒さに目覚めたのは
夜か夜明けか
なじみのガーゴイルが
窓際に腰掛け
こちらを眺めている
そんな眼でみるなよ
もう 何千回目だぜ?
描けないだ
翼がこころもとなくて
魂の死以上
恐れるものはないというのに
by tanta720 | 2017-02-19 08:53 | 日々 | Comments(0)