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スケープゴート

パスタは、三人前くらいないと食べた気がしない。
押し込むようにして、ひたすらおぞましい幸福感に浸るためゆえ。

真夜中のファミリーレストランは、なぜああも もの哀しいのか。
ほのかな香りのハーブティーは、実際噛みつくされたガムの味しかしなくて
泣けといわんばかりだ。

赤の他人が凝視しているものを、後方から同じくじっと眺め、
それを借景にして、見ず知らずの後ろ姿にシャッターを切る。

大体が撮ったことすら曖昧になるようなつまらない情景だ。
ただ、この場合カタチはどうでもよい。

集中力に阻まれ、全くもって無防備になっている背中に
ワクワクする。
あんたの知らない、たぶん嫌いだろう世界。


今宵は、かの醜きバッカスにたらふくの葡萄酒を捧げるのである。


  
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by tanta720 | 2006-10-08 12:06 | ことば | Comments(0)