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嘘と詩

春の欧州、自分みやげの至極の一本。
「レオナルド」をやっと開けたんだった。

スーパーの6Pよりも、少々濃厚めのカマンベールを道連れとしてです。

テーブルワインなんで、値段もカジュアル。
でもって、赤なんですけど、しばらく冷蔵庫に入れていた(忘れていたともいう)ので、
結構冷えてもいる。

なんですけど、めっちゃ美味かった。
チーズも端っこの方が柔らかくなりつつあって、ちょうど良いクリーミーさ。
他人はどうだかなんだけども、私にとっては奇跡的なマリアージュ。

そういえば、ほぼ同時期に購入したトスカーナの1.5リットルも
かなり飲みやすくて、ガブガブいけた。

これを選んだきっかけというのが・・・
牛のせき髄あたりなんだろか。
よく覚えていないけれども、その部分のこまきれや
スパイスをごっそりしみこませた名称不明バーガーと適当なグラスワインを
市場内のカウンターでなんとはなしに注文したんだっけか。

周囲は、真昼から顔を赤らめた常連客らが千鳥足でいったりきたりしている。
その背中や横顔を眺め、手を油まみれにしながら共食いの気分でかっ食らう。

ワイングラスなんて、必要なかった。
ハイジの世界にでてくるパンやスープを連想させるような、
素朴でストレートな味。これは葡萄酒なのだ。


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そんなこんなで、次の日のこと。
友人と予定外にもイタリア料理屋に入る。
でもって、6種類ほどの「チーズ盛り合わせ」注文という、不測の事態。
今日は飲めないというのに。

「お好きな組み合わせで、どうぞ」
意外に本格的で、ウォッシュだけでも4、5種類はある。
なのに、私が頼むのはグレープフルーツジュース。

スモークはやっぱり美味いねぇ。
このシェーブル小っさすぎるって。
あーこれAOCじゃないですか。


ほんとは適当。ジュース片手に何ゆってんだ、お前。
あーレオナルド、迎えにきて。




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by tanta720 | 2006-10-23 00:21 | 日々 | Comments(0)