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 つぐみ通りのやさしさ

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ひまにあかせて、音楽にはまっている。
とりつかれたかのように、同じ曲達ばかりを毎日しつこく聴いている。
ヘッドフォンをつけて、夜遅く楽しげに歌っている私は実に不気味におもわれるが仕方ない。

特に昔の邦楽になぜだか強烈に魅力を感じる。
チューリップ、ゴダイゴ、少し時代が飛んで、フリッパーズ・ギター、電気GROOVE、
岡村靖幸、そして今日、尾崎豊が加わることになった。
我ながら、よくわからんセレクトだとおもっていた。
が、そうでもないようだ。おそらく、多分、きっとだ。

皆、声が甘い。甘ったるい。
御大は、チューリップの姫野さんに尽きる。
以前、人前で「心の旅」を歌った際、念仏のようだと言われたことがある私と比べ、
とても、きらめきすぎている。

You Tubeで 「夏色のおもいで」など当時の映像を観て、失神しそうになった。
元々超ミーハーは自認していたものの、正気の沙汰ではない。
どうあれ、松田優作より水谷豊よりも、
姫野さんのベルボトムの似合いさ加減が尋常ではないんだから、これも仕方ない。

そうこうボンクラいってる、ちょうど今しがた。
あまりにも曲をリピートし過ぎたせいか、ただでさえ調子の悪いパソコンが
針の飛んだレコードみたいな音を出したかとおもうと、
全く知らない、UPした覚えのないインストの曲を流し始めた。
やけに軽快なドライブミュージックみたいなやつだ。
悪いが、そういう気分にはなれないんだが。
終了ボタン押しても、止まんないようで。

あ、人って歳をとりますねぇ。私もじつにそうです。
脳年齢は、60近いみたいです。昨日の晩御飯なんて、おもいだせません。
でも、声って案外そうでもない。例外はもちろんある。そんな話こそ例外にしておいて。
不思議と聡明な、変わらぬ声。
目をつむると、寝入り際のうすい風景に、生まれるまえの時代を見るようで、
大人の男が泣くときの気分になります。

by tanta720 | 2007-05-16 04:50 | 日々 | Comments(0)