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まばゆいCのS

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満たされてはいけないとおもっていた

満たされることはないのだとわかった


少し時をへて  

また同じ色をした石をじっとみつめている

by tanta720 | 2009-01-30 00:40 | ことば | Comments(0)

屈託のU

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ワケあって、首を切って、縫った。
麻酔はきいているものの、聴覚と触覚が生々しすぎてまいった。
今は、妙な引きつり具合がイヤだ。
来週が、抜糸。

帰り道、
大したこたないと踏んでもってこずの傘に焦がれる中くらいの強雨。
ただでさえナーバスな心境で雨に降られるまま、
おずおずと近くのカレー屋へ。
まずくも旨くもないルーに激辛スパイスをかけ倒して、一息ついた。

なんとなくほおっておいた親知らず2本も、この際抜いてしまおうか。

でも、血いっぱい出るな。

今日だって、ガーゼが赤く染まっているのをつい目にしてしまってよろしくなかったな。
それに、しばらく口の中に赤いゼリーみたいなのが存在するのはどうだかだな。
少し考えてみたまえ。
と、私の中の気弱なチャンネルが偉そぶる。


さらに萎えた気持ちをひきずって、
すぐそばの図書館へ。
自転車や落語の本と小説の短編をはしょり読み。
昔は、よく持ち帰って、その日中に読み終えるのが楽しみだった。
今はそれにためらいが多い。

古本屋巡りも好きだったのに。
古着もしかり。
いつだったか、ある時点からダメになってしまった。
眺める分では大丈夫なものの、部屋には持ち込めなくなった。

さて、どうしてだったかしらね。
自称潔癖症のチャンネルが、申し訳程度に笑う。
「勇気がないんじゃないの」

じゃあ、こいつやアタシはなんなのさ。
数年前に道で拾った細かい木彫りの引き出しが、まくしたてる。
その後ろで、お気に入りの古本が遠慮がちに見上げている。

いや、キミ達はほら2回も引越しを経験済だし、
ほらだからあの。
虚構のチャンネルが、
あせった顔つきで、
いつにも増してピエロを上手に演じている。


今日は負けんなよ。
聞こえぬよう口にして、
知らず知らず首に手の平をあてがった。
感覚をともなわぬ痛み。


雨がどうにもやんでくれない。

by tanta720 | 2009-01-23 00:43 | 日々 | Comments(0)

花びらにふれる

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時期的には、寒中お見舞いになりますやしょう。

(写真は、意図なく石垣)


さて、
突如ポッカリと暇になったので、京都の大原へ行ってきた。

ほんとうは他にも2、3希望があって、
行きながら、ボヤボヤ考えようとしていたら、
おもった以上に軽快に京阪が私を運んでいき、考える時間がなくなった。

バス停の前で、一応したつもりの下調べを反芻するも、
無念なことに、すべて人生の濁流に飲み込まれたようである。

仕方なくでは決してないが、
もすこし時間に余裕があるときに訪れたい場所であったのに…と
ワヤワヤ思いながら乗り込んだ、唯一行き先が判明しているバスは、
白川通りを抜け、しだいに山道を登っていく。

終点でおり、小道をしばらく歩いて三千院。
紅葉の時期は過ぎたので、全体の彩りは寂しげであるものの、
私の好きな苔が、見目麗しい。残雪もチラホラ。

ほとんど人がいない中、
私と同ペースの小母様方がいたので、
少し足早に歩をすすめていくも、

境内の往生極楽院の前で佇んでしまう。
簡単に、おざなりに立ち去れない。
まるで知識がなくとも、圧倒的なうつくしさにただ呑まれる。

阿弥陀如来を中心とし、
両脇侍の観音菩薩・勢至菩薩が、蓮台に大和坐りをしている珍しい像なんだそうだが、
とにかく神々しく、うつくしい。


順路に数箇所ある、シソ茶飲んでけ(買うてけ)攻撃をかいくぐり、
時計の針を気にして、次に向かうは寂光院。

バス停にて 「走っていかんと間に合わん」といわれ、風靡明光な景色の中、無様に走る。

ギリギリ間に合った?どう?私ならセーフにしてあげるんだけど?!のタイミングで、
受付に滑り込む。まだ余裕で時間はあった模様。

ガセネタに踊らされた老体から、季節外れの汗が噴きだす。
けれども、さすが山中。すぐに涼やか(風邪ひきますやん)。

木の皮や苔や、石段に惚れ惚れしながら、そうこうして、元来た(走った)道を下りていく。
途中、お喋り好きで、お世辞の上手な漬物屋さんと談笑。
エヘヘと笑って、シバ漬とゆず・柿大根の漬物を購入する単純なご老体。

綱のないチャウチャウのような毛並みの犬が近づいてくる。
漬物屋さんのところの犬で、他の犬もみな捨て犬だったのを育ててるんだとか。

この土地の犬猫たちは、おだやかで人慣れしている子がとても多い。
直後にあった猫も、ミョーミョー言いながら停留所近くまで私を見送ってくれた(気のせい?)。

どこかに似ているとおもったら、沖縄の島だった。
街中では、なぜかこうもいかない。
犬猫も人も。
もしかして、彼の地では、私自身も少し変身しているのかもしれんのですな。



再びおとずれたい場所が、また一つできました。

by tanta720 | 2009-01-10 17:22 | 日々 | Comments(0)